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last modified: 10 05, 2009

 
  about rencon

Rencon (Performance Rendering Contest) とは,情緒豊かな音楽演奏を生成するコンピュータ・システム (演奏生成システム) のための,演奏コンテストを中心とした総合研究プロジェクトです.

計算機科学の世界では,システムの有効性を示すための評価実験が求められます.音楽や演奏の世界では,審美性にかかわる人の主観評価がとても重要です.演奏生成システムの研究においては ,生成された演奏に対する主観評価がきわめて重要な意味をもつことになります.評価実験を行うのであればシステムを一同に 集め,コンクール形式で実施した方が,楽しく,かつ,科学的な実りも多いものとなるでしょう.このような観点から,2002年にRencon がスタートしました.現在までに国内外で 6 回のワークショップが開催され,有意義な議論が交わされてきました.

名演奏家と言われる人は,楽譜に込められた作曲者の意図を推定し,自身の演奏プランを策定した上で,卓越した演奏技術によって演奏を生成します.パソコンのソフトウエアが人間のチェス・チャンピオンを凌ぐ時代になりましたが,人間のプロの演奏家に匹敵するレベルに達したかというとまだまだ程遠いというのが現状です.演奏生成に不可欠な意図や情感を 計算機ではどう扱うかなど,解決しなければいけないことは山積しています.

しかしながら,研究の進展により,演奏生成を行うための思考過程が徐々に明らかになってきました.最近は,人間が弾いたか機械が弾いたか判らないような演奏を生成するシステムが出始めています.
そこで,来年(2008年)の Rencon では,新作楽譜に対してその場で演奏生成を行い(初見演奏),その演奏を聴き比べてみるという企画を用意しています.これ以降もコンテストを通じて,演奏の表情付け技術の向上を目指していきたいと考えています.同時に,「人間の表現のための」演奏インタフェースの利用展開についても積極的に とりくんでいきたいと考えています.

私たちは,Rencon の活動を通じて,人間の精神活動のモデリング技術,演奏表現の定式化と教育への応用,そして,新たな音楽の愉しみの創成に貢献していきたいと考えていま す.本活動を通じて,演奏生成システムや研究について多くの人に知ってもらい,また楽しんでもらえることを期待しています.

これまでの歩み:

2000. 5
情報処理学会フロンティア領域合同研究会(FJK2000)
2000.10 - 2001. 9
日産科学振興財団 ワークショップ助成金 採択
  • 「演奏生成システムによるピアノコンクール実施推進のためのワークショップ(音楽情報処理研究の評価を探る)」
2002. 2
情報処理学会 音楽情報科学研究会のワーキンググループ(Rencon WG)として活動開始
2002. 7-
"プチ蓮根" として ICAD 2002 Rencon Workshop を開催.
以降,年1回ペースでWorkshopを開催 .
2003. 2
第50回音楽情報科学研究会「Rencon」テーマセッション 開催